飼いネコのつき、突然口から血がポタポタしてる。どうしたの?原因は?闘病の記録です。
コロナウィルスで暗い日々なのに、家族の一人でもある飼い猫の”つき”が、重症な病気を発症してしまいました。とても辛かったのですが、つきの記録を書いておきたいと思います。
- ”つき”のプロフィール
- 1日目:始まりは出血
- 2日目:動物病院で検査
- 3日目:症状は良くなりません
- 4日目:再診のため動物病院へ・骨髄検査の提示
- 5日目:再診のため動物病院へ・骨髄検査は断念しました
- 6日目:病院は行かないで家で過ごす・トイレは動かさない方が良かった
- 7日目:やっぱり病院に行った方がいいの?
- 8日目:水も飲まない
- 9日目:お気に入りの場所から、ソファーの後ろに移動・安楽死も考えた方がいいの?
- 10日目:ずっとソファの後ろです
- 11日目:ソファの後ろから、たびたび出てくる
- 12日目:水を飲みました
- 13日目:ソファの上で過ごす
- 14日目:なんとチュールを少しなめました
- 15日目:チュールとウエットのご飯少し食べる
- 16日目:朝からおねだり
- 17日目:奇跡を信じて
- どうして回復したのか?
- 18日目:奇跡は終わりました
- ペットロスを防ぐ為に
- まとめ
”つき”のプロフィール
- オスねこ
- 2014年春生まれ。満6才
- 生まれて5ヶ月くらいの時、動物愛護センターに保護され、里親制度を利用し、我が家へ
- 持病:①身体を舐めすぎる・舐性皮膚炎(しせいひふえん) ②食べ物でない毛糸や布の物を食べる・異食症(いしょくしょう) この2つの持病は治りませんでした。うまく付き合っていくしかありません。
- 発症した2週間ほど前に、今住んでいるマンションに引越し
つきが家にきた経緯をまとめてあります。良かった見てください。
1日目:始まりは出血
5月10日の真夜中2時ごろ、11日になっていましたけど、そんな時間にお風呂に入って、就寝準備をしていた娘が、「つきが出血してる~」と大慌てしていました。見てみると、口の中からじわっと血がしたたっていました。周辺にもポタポタと血が付いていました。
実は確か1年くらい前、同じような事があって、慌てて動物病院に行ったのですが、原因はよくわからなかったのです。点滴と皮膚がただれていたので細菌かも?と抗生物質、食欲が無かったので胃腸薬を注射してもらい、すぐに良くなりました。今思えば、この時すでに何らかの病気を発症していたのかもしれません。
でも、またそんな感じだろうと軽く考えて、朝から一日様子を見ていました。ご飯はチュールを一本くらいしか食べないし、水もそんなに飲まない。脱水になってしまいそうだったので、翌日、朝一で動物病院に連れて行きました。
2日目:動物病院で検査
引越しをした関係で、前に行った動物病院とは別の、初めての病院です。血液検査や、エコー、レントゲンの検査をしてもらいました。内臓には問題なさそうだったのですが、貧血が異常値だといわれました。輸血するレベルだと…。
血液の病気の可能性がありますが、とりあえず、他の感染症かもしれないので、点滴とステロイド注射をして様子を見る事になりました。
そう、その引越しが、つきにはかなりのストレスだったに違いありません。3日間夜泣きしてましたから。そのストレスのせいで、病気が進行してしまったのだと思います。ごめんね、つき。
3日目:症状は良くなりません
動物病院は定休日なので、家で静養。まったくと言っていいほど、症状は変わらないです。ご飯はチュールを数本と水を少し飲んだくらい。以前の出血の時とは、まったく違いました。
しかも、いつもはご飯や水は好きな時に食べに来たり、おねだりしに来たりするのですが、息子の机の下でほとんど動かず、持って行ったら食べるような状態です。
おねだりしてくれるのって、困ったりしたのですが、幸せな事だったんだなぁと、ウルっとしてしまいます。
4日目:再診のため動物病院へ・骨髄検査の提示
バイトだったので、18時頃に病院へ。症状は家にいた家族に聞いたらあまり変わってなかったそうです。
先生は、状況が変わらないであれば、血液の病気の可能性があるので、麻酔をかけて骨髄を取る検査をするかどうか…考えてみて下さいと言われました。
骨髄の検査は、麻酔を使うので、つきの今の状態だと出来ないようです。まず輸血をして、体力を少し回復させてからになります。ですが、輸血も麻酔もリスクがあり、さらに症状を悪化させたり、最悪命を落とす事もあります。
そして、実際に白血病などの血液の病気がわかっても、抗がん剤の投与など、効果があるかわからないし、なにより費用が高額だそうです。家族とよく相談して下さいと言われ、点滴とステロイドの注射をしてもらい帰りました。
5日目:再診のため動物病院へ・骨髄検査は断念しました
あいかわらずつきの症状は良くなりません。逆に悪化しています。食べない・飲まない・動かないです。水だけは飲んでいるようです。病院に連れて行こうと抱っこした時、おしっこがもれてしましました。
また、バイト終わってから夕方に行きました。骨髄検査はつきの負担を考えると無理だと家族で話し合い、先生に伝えました。延命はしないと伝えました。涙が出ました。
体温が34度台でした。平熱は38度台と言われていますので、かなり低いです。貧血が影響していると言われました。原因がわかって治療しない限り、自然に体温が上がる事はないそうです。
先生は、今やってる治療も、効果はほとんど無いので、病院に来ることがストレスなら、無理にしないで、家での看取りを考えてもいいと思いますと言われました。そうですねといいながら、また涙が出ました。とりあえず同じ注射をしてもらいましたが、これでダメなら家でと思いました。
6日目:病院は行かないで家で過ごす・トイレは動かさない方が良かった
昨日、病院に行ったあと、ぐったりしていていたので、もしかしたらもうダメなのかと思っていました。悲しくて泣いていると、飼い主の息子に、「なんで悲しむの?つきは悲しんでないよ。」って言われました。確かに、メソメソしてても、つきは喜ばない。がんばっているんだから応援しなくちゃって思いました。
昨日おしっこがもれてしまったので、トイレは近くに置いてあげた方がいいのかと思い、じっとしている机の下の近くに置きました。でも夜中に泣いていたので起きたら、もともとトイレがあったあたりでもれていたので、もしかしたらトイレに行きたかったのかもと、元の場所に戻しました。
翌日、よたよたしながらもトイレでしてました。えらいね~って声かけました。トイレは動かさないほうがいいのですね。少しお気に入りの場所に近づけるだけにしました。水だけはたま~に飲んでいます。
トイレにがんばって行って、休んでいるつきです。しばらくすると、お気に入りの場所に戻ります。
7日目:やっぱり病院に行った方がいいの?
症状はあいかわらずです。毎朝、つきの様子を見に行くのが辛いです。でも生きてて良かったって思います。
このまま本当に病院に行かなくていいのか…悩んでいると、飼い主である息子が、「行っても意味ないよ。」って言いました。つきは病院が大嫌いなので、これ以上辛い思いをさせたくないと思っての事でしょう。ネットで参考になる記事を見つけました。
行かなくていいんだよって言ってもらえた気がして、とても心が楽になりました。
8日目:水も飲まない
動かない、食べない、飲まない状態が続いています。息も苦しそうです。でもトイレでおしっこはしてます。フラフラしながら、途中でぐたってなりながら。時間をかけて。偉い!の一言です。声かけて、応援するしか出来ません。
もしかしたら、これでお別れかもっていう時が何度もあります。でもがんばっています。がんばっててエライねって声かけます。大好きだよって声かけます。いい子ねって声かけます。それしか出来る事ないです。この間に、最後を看取る覚悟は出来てきたと思います。
9日目:お気に入りの場所から、ソファーの後ろに移動・安楽死も考えた方がいいの?
朝、また頑張ってトイレに行き、息子の部屋から、リビングのソファの後ろに入り込みました。のぞかないとまったく見えないところです。でもリビングなので、家族が集まれば声は聞こえると思います。
ただ、ネコの最期は姿を隠すと言われているので、心配です。苦しそうなつきを見ていると、安楽死も考えた方がいいのでは?と思ってしまいます。獣医さんに言われたわけではないのですが…。ネットで検索していると、参考になる記事を見つけました。
とても勉強になりました。何より、うちのつきは病院が嫌いです。その嫌いな病院での最後は、絶対に避けるべきだと思いました。
10日目:ずっとソファの後ろです
ソファの後ろで、ずっと苦しそうにぐったりしています。トイレの時だけ出てきて、また戻る感じです。あんまりのぞくとストレスになっちゃうかなと思いながら、たまにのぞいてます。目が合うと、ニャーって泣くときもあります。のぞかないでって言われてる気がして、ごめんごめんってのぞくのやめます。
11日目:ソファの後ろから、たびたび出てくる
朝トイレをして、しばらくその周りで寝て、またソファの後ろに戻り、お昼ごろにそのソファに乗ってました。びっくりしました。ガリガリで弱弱しいのですが、元気だった頃を思い出すかのようです。嬉しくて、いっぱいブラッシングしてあげました。
ソファの上で寝るつき。
しばらくすると、またソファの後ろに戻ってました。でも夜、今度はダイニングのイスまで、ヨタヨタしながら、途中休み休み移動しました。いつもダイニングのイスに乗って寝ていたので、乗せてあげると、少ししたら降りようとしたので、おろしてあげました。今度はその椅子の下で落ち着いたようです。
またしばらくすると、ソファの後ろに戻りました。
12日目:水を飲みました
朝起きると、つきがソファの上で寝てました。しばらくすると起きて、トイレによたよたしながらも行きました。その後、水を一生懸命飲んでました。嬉しかったです。
元の元気なつきに戻る事はないのですが、また少しづつでも元気になってくれたらと、つい期待してしまいます。
13日目:ソファの上で過ごす
たまにソファの後ろに戻りますが、ほとんどソファの上で寝ています。水は飲んでる様子がないです。トイレは1回行きました。まったく食べてないので、ガリガリです。息は苦しそうです。でも苦しそうに泣いたり、吐いたりはしていません。
息を一生懸命して、寝たり、たまにこっちを見たりしてくれてます。ソファの上だと、見てあげられて、声もかけてあげられて、ブラッシングしてあげられるので嬉しいです。
こんな事を言ったら、頑張ってるつきに申し訳ないのですが、小さい体で、食べないで、意外ともつんだなぁと思っています。もちろんいつまでも生きて欲しいですが、日々ガリガリになっていくつきを見るのも辛いです。
つきはきっと、内臓に疾患が無く、血液だけなので頑張れるのかと思います。出来れば、苦しくなく、寿命をまっとうして欲しいです。
14日目:なんとチュールを少しなめました
朝からソファの上にいました。おしっこだけはトイレにいきました。夕方、いつものぐったりから、少し動いていて、足で耳をかいていました。ホントに猫なら当たり前のことなんですが、まったくしてなかったので、ビックリしました。
身体もずっと冷たかったですが、少し温かくなっているようです。体温が上がってきたのでしょうか。
もしかしたらチュール食べるかもと、口元に持って行ったら、少しですが、なめてくれました。10日ぶりなので、嬉しかったです。その後、お尻のケアと手で顔のケアをしてました。これも猫なら当たり前の事ですが、出来るの?ってビックリして嬉しかったです。
食べるかわからなかったのですが、チュールをお皿に入れて、水で少しゆるくして、寝ている近くに置いておきました。
ソファで少し元気になってきたつき。
15日目:チュールとウエットのご飯少し食べる
朝起きたら、昨晩用意していたチュールがお皿からなくなっていました。食べたんだ~ってめちゃめちゃ嬉しかったです。
もしかしたら良くなるの?って期待しちゃいます。まさか、あんなに危篤状態だったのに…。奇跡のような話です。信じられません。亡くなる前に元気になる事があるとも聞きます。あんまり期待しないようにしようと思いました。
でも朝泣いていたので、またチュールを少し水でやわらかくしてあげました。1本完食しました!やったねー!
しばらくすると、なんと元気だった頃みたいに、キッチンにいる私の所にふらふらしながら来ました。泣いてます。もしかしたらおねだり?もっと?って聞いてみました。「ニャー」ってそうだよって言っているようです。ウエットのご飯のスープタイプをあげてみました。ぺろぺろなめてます。お魚の部分も少し食べているようです。夢のようです。やっぱり良くなるんじゃないかと期待しちゃいます。
16日目:朝からおねだり
私が朝起きると、近くで寝ていたつきが、弱弱しいけど、ちゃんと歩いて私の所に泣きながら来ました。すごい!おねだりです。ウエットのポタージュタイプを買ってきてあったので、あげたらすごく喜んで食べてました。なんとあっという間にたいらげて、まだ泣いていたので、ドロドロタイプのご飯をあげました。半分以上食べました。もしかしたら、本当に良くなるの?
バイトから帰ったら、久しぶりにウンチをしたみたいだけど、失敗して、顔やら、からだについて、子供たちが大騒ぎでふいてました。でもウンチするなんて何日ぶり?10日以上ぶりです。すごい!
夜も、ドロドロタイプとポタージュタイプのご飯をたいらげ、夜中にはカリカリのご飯も食べているようです。
17日目:奇跡を信じて
今日も朝からおねだりしてくれました。足取りもしっかりしてきて、毛づくろいもしてます。本当に回復に向かっているようです。でも、まだ信じられません。あんなに苦しそうにしていて、瀕死の状態だったのですから…。ただ、希望はあると思います。これからも元気に長生きして欲しいです。
どうして回復したのか?
つきはたまに壁を舐めています。壁はエコカラットと言う、土壁のようなタイルで出来ています。それが良かったのでしょうか?タイルには何か元気になる物でも入っているのでしょうか?よくわかりません。
病院の治療を辞めたのがよかったのでしょうか?猫は自己治癒力が優れていると聞いた事があります。気になるブログを見つけました。
猫の免疫に関する記事です。栄養剤を販売されているようです。実際に使ったわけではなかったのですが、こういうものがあるなら、与えてみたかったと思いました。免疫力と自己治癒力で乗り切ったのでしょうか?でももしガンだったら、一時的に良くなったのかもしれませんので、これからも覚悟はしておきたいです。
17日目、良くなってきたので記事を公開した翌日
18日目:奇跡は終わりました
今日のつきは、朝からおねだりして、ご飯は昨日程食べなかったけど、ウエットのご飯半分食べたり、小さい煮干し食べたりしてました。私についてきて、小さい段ボールに入ったり、かわいかった。でも、お別れの時が来てしまいました。
お気に入りのソファで、穏やかに昼寝をしていたのですが、15時半ごろ、突然、今まで聞いたことがないような、うめき声のような、苦しそうな鳴き声が聞こえました。
何度も泣いて、痙攣しているような、苦しみにもだえているようでした。一生懸命さすって、つき、つきって声をかけました。その間、3分くらいだったでしょうか…鼻から血と泡が出てしまって、拭いてあげました。そうしているうちに動かなくなってしまいました。
いくら呼んでも動いてくれません。良くなっていたのに、元気に追いかけてくれていたのに、何で?しか思えませんでした。
最後は、飼い主の息子は出かけていたのですが、娘と二人で見送る事ができました。看取る事が出来て良かったと心から思います。
危篤状態の時、意外と冷静につきに声をかけ、さすってあげられた自分に驚いています。この18日間で、かなり覚悟が出来ていたみたいです。
つきはきっと、最後の3日間、私達に安心させるように、いつものつきでいてくれたんだと思います。ウチの子になってくれて本当にありがとう。大好きだよ。天国で会おうね。
ペットロスを防ぐ為に
まずは、つきの物を処分しています。やはり目につくと心が潰れそうになるので…。もちろん忘れたいわけではありません。時間が欲しいのです。時間がつきとの思い出を、幸せな思い出にしてくれるはずです。
まとめ
私達家族は、つきに奇跡が起きたと思っています。何度も何度も、この瞬間がお別れだと思う日々でした。息が苦しそうでした。トイレに行くのも辛そうでした。日々痩せていくつきを見ているのが辛くて、胸が苦しかったです。何も出来ない事が申し訳なかったです。
もう一度元気なつきと遊びたいって、元気になって欲しいと毎日お祈りしていました。神様に感謝しています。
ですが、生き物は自分も含めて必ず死にます。いつか来るお別れの時、精一杯生きて、そして死んでいく事が出来たら、それほど幸せな事はありません。命を見つめた2週間でした。
元気な時のつき。元気になってね!
この記事を公開した翌日、お別れの時が来てしまいました。よく頑張ってくれました。本当にお疲れ様でした。ウチに来てくれてありがとう。ずっと忘れないよ。
まさに今、体調の悪い猫ちゃんと向き合っている方へ、何か参考になる事があったらいいなと思います。看取る事はかなり辛いですが、命があるだけ、最後は必ず来ます。絶対に後悔は残ると思いますが、出来るだけ後悔を最小限にして、送ってあげたいものです。
大丈夫、きっとあなたの猫ちゃんも、最後まで精一杯生きて、あなたの事が大好きなまま、天国の虹の橋であなたを待っててくれますよ。