中央大学の付属高校では一番人気。人気の理由はどこに?説明会に参加して、気になる募集要項や進学状況をチェックしました。
はじめに
受験生の皆様、訪れてくださってありがとうございます。この記事は、令和2年(2020年)の入学要項になります。息子の高校受験の際、見学をして書いたものです。最新情報の更新は出来ません。受験校選びの参考程度にしていただけたら幸いです。
みなさん受験頑張ってください。よいご縁がありますように。
中央大学付属高校は、中学校からある共学の高校です。通称「ちゅうふ」。高校からも入れます。JR武蔵小金井駅北口から路線バスがあります。バスは前払いなので気をつけて下さい。所要時間は10分かからないくらいでした。徒歩でも行けます。所要時間は20分となっています。武蔵小金井駅は叔母さんの家があって、小さい頃よく行きました。JRらしい古い駅だったイメージですが、すっかりキレイになってにぎやかでした。途中、学芸大学の門も通りました。学園都市といった雰囲気です。バス停は学校の目の前ですが、反対車線なので、横断歩道を渡ります。西武新宿線の小平駅からもバスがあるそうです。
説明会会場の講堂はとても広く、市営のホール並みです。1,500席ほどあるそうで、とても立派です。もちろん満席でした。施設はみんなキレイで、体育館は3棟、図書館は18万冊あるそうで、都立高校の5倍ほどだそうです。グランドも人工芝で素晴らしく、部活も活発に活動しています。説明会に参加するには時期によって予約が必要です。上履きは不要でした。
私は11月の説明会に行きました。説明会が始まる30分前から、ダンス部のステージ発表がありました。高校生だけの部活で、部員がなんと80名。かっこよかったです。男子だけのダンスもあって、とっても素敵でした。説明会行かれる方はぜひチェックして下さい。
校長先生のお話
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されています。自ら調べ、考え、実行する事を学び、とても活気があります。高大連携が進んでいるので、注目されています。進学する中央大学も国際情報学部の偏差値が法学部と同等になるなど、注目されています。これからも高大とも魅力がたくさんある学校であると言えます。
入試担当の先生のお話
校則・制服がありません! (思わず小声ですがえっ?ってなりました。制服が無いのは知っていましたが、校則までないなんてビックリです。)テレビで紹介されるくらいめずらしい学校です。教育目標である「自主・自治・自律」を元に、自分で考え行動しています。校則は無いですがマナー・ルールはあります。生徒達はしっかりやっていると思います。
中央大学へは、85%の生徒が進学しています。併願は国公立と、中大にはない学部は出来ます。他大学への指定校推薦もたくさんあります。例えば今年は上智大学の推薦枠は10名でした。よそに行く子も多いので85%になっています。その為、中大の枠にも余裕があります。
高1は泊りがけのオリエンテーション、高2は海外へでかけていって、調べ、発表するフィールドワークがあります。その他、海外交流、留学制度もあります。本もたくさん読ませます。高校3年間で100冊、課題図書としているので、いろいろなジャンルを読みます。国語のテスト範囲になるので、絶対に読む事になってます。卒業までに1万字の卒論を書きます。理科は実験が多いです。
在校生による受験アドバイス
・一般で受かった生徒さん…数学が苦手だったので、得意科目の英語で点が取れるように、過去問をやりました。
・推薦で受かった生徒さん…親には都立受けろと言われていました。でも内申が45取れたら、推薦受けていいと約束したので、中学がんばりました。
・推薦落ちて、一般で受かった生徒さん…内申が32くらいしかなくて、推薦受けてもダメだと思っていました。でも一般の場慣れ的な感じで受けました。一回ここで試験受けたんだと、アドバンテージもらったおかげで、一般を落ち着いて受ける事が出来たと思っています。
《 2020年度入学試験要項 》
推薦入試
1月22日(水) ・小論文(60分/600字)・基礎学力試験(英語・数学/各30分)
出願資格は9教科に1と2が無い事。保護者のもとから通えること。内申のボーダーはないので、誰でも挑戦できますが、内申点は点数化されます。
5段階評価で×4=180点。プラス2教科120点。300点満点です。それに小論文の評定が入ります。A判定で逆転合格。D判定で逆転不合格になる場合があります。BとC判定は何も影響しません。
今年度の倍率は、男子4.66倍。女子4倍。平均4.27倍。内申は39~合格者がいます。平均は42で、合格者の7割は42以上です。内申が42以上あっても、42名の方が不合格になっています。非常に厳しいです。特に女子は内申42以上あっても33人の方が不合格になっています。それでも推薦合格者は女子の方が多いので、やっぱり女子は優秀です。それゆえに合格を勝ち取るのは大変です。
一般入試
2月10日(月) ・国語、英語、数学(各60分)
出願資格は保護者のもとから通える者。成績は関係ありません。推薦を受けている方は、同じ成績で合否を分ける時に優先されます。
こちらも今年の倍率はものすごい事になってます。男子4.4倍、女子は何と驚異の5.87倍です。平均4.99倍です。ほぼ5倍です。昨年までは3倍くらいだったそうで、今年からものすごい狭き門になったようです。うわさでは、同じ市内にある、ICU(国際基督教大学高校)の受験日がずれて、併願出来たからではないかと言われているようです。いずれにしても人気校は確かなので、しっかり準備しておいたほうがよさそうです。
男女比はほぼ半分になるようにしているそうです。例えば、推薦で女子が優秀だった場合、一般で女子の合格が少なくなるようです。女子の方が内申が良いので、来年の入試もそのようになる傾向でしょうか。
偏差値をチェックしておきましょう。いつも参考にしているサイト、みんなの高校情報では、”71”となっています。高いです。
入試問題についてのアドバイス
国語…推薦入試は小論文です。まずは傍線部分を説明する。この説明が無いとD判定になってしまいます。その問いは誰が、何を問題にし、どのように考えて、何を言いたいのか。それをふまえて、何を問われているのか理解し下書きにメモする。そして、①自分の問いをたてる。②主張をのべる。③論証しまとめる。A判定を取れるように、過去問で取り組んでみて下さい。
一般は、①文学的な文章、②論理的な文章、2つの文章が出題されます。どちらも一番最後の問題がまとめ問題になっています。誤解や不明確があった場合、もう一度前の問題を見直す事が正解につながります。
数学…最初の方の、比較的点が取れる問題でも、正答率が半分ほどの問題があります。100点を取る必要は無いです。70点を取る為に、わからない問題にチャレンジするよりは、取れる問題を見直して、確実に点数を上げていくようにしましょう。
英語…一般受験は文章のボリュームが多いので、わからない単語があっても、とりあえず読み進める。戻り読みはしない。時間がなくなります。後置修飾(関係代名詞などの品詞)の定着をする。7割取れるように、確実に取れる問題をケアレスミスしないようにする事が大事です。
過去問は必ず挑戦しておきましょう。
まとめ
制服も校則もなくて、施設はキレイで、素晴らしい学校だと思いました。イメージですが、アメリカのハイスクールみたいでかっこいいです。ただ家は埼玉なので、通学が…。説明会には息子は参加せず、母の私だけ行きました。倍率もすごいですし、遠いので、志望するならよほどの覚悟がないとと思っていた高校でした。本人が行けなくても雰囲気は伝えられますので、一人で参加しました。11月の説明会なので、本命と決めている生徒さんが多いのでしょうか。でも、チラホラお母さんだけ参加の方もいらっしゃいました。ウチは憧れの学校となりそうです。
受験生のみなさん、あと2ヶ月で推薦入試が始まりますね。寒くなってきました。親としては体調が一番気になるところです。風邪に気を付けて、ラストスパート頑張ってください。心はれやかな春を迎えましょう!